夏の終わり

今年の夏は短かった。朝起きた時の空気がとうに秋っぽい。そもそも関東の梅雨明けは遅かったし、お盆前には蜻蛉がスーっと、太陽も斜めに影を落とし始めていた。ただ先週あたりから残暑を感じる。梅雨明けのムンムンとした暑さが、夏の終わりにようやく届けられた。台風のせいだろうか…。それはともかく早起きにとっては、長く辛い冬が刻一刻と迫っているのかと考えるだけでもう具合が悪い。なぜ冬の朝はあんなにも寒くて暗いのか。誰か助けて…。

と、まぁそんな叶わぬ願いは放っておいて、2016年の夏は何をして過ごしたか。例年通り至って普通の夏だった。蝉の鳴き声で目覚め、風鈴の音を聞き、提灯の灯りをボーっと眺めた。汗をかき、夏野菜を食べ、アイスコーヒーを飲んだ。ちょっと贅沢に例年より数日ほど休日を増やして体を休ませた。少しだけフェスにも行けた。私の五感はもう存分に満たされた。強いて言えば遂にサングラスを購入したんだっけ。おかげでこの夏は目に優しい自転車通勤だったな。ありがとう。

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昔から、人々が大移動する時期は静かに過ごしていたい。派手なことは苦手だし、そのほうが性に合っている。“何か特別なことをしなければ”という焦りは、他人と比較するせいだと思う。淡々とした暮らしを望む私にとって、そんなことあまり関係ない。今の時代、あたり前のことが急に暗転してしまう可能性だってあるのだし。こうして夏の終わりは、毎年ちょっと考えさせられる時期となる。

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あと少しだけ、スイカを下さい。