熬夜

パン屋で働き始めてからというもの、すっかり早寝早起き生活になりましたが、以前は夜更かし早起きな生活スタイルでした。

会社勤め時代、帰宅が遅くなることも多く、最低限の家事をこなして、さぁ自分の時間をもとうとすると、もう深夜になっているわけで…。

そこでおとなしく眠ればいいものを、元々夜型人間なのか、衝動的に料理を始めたり、部屋の片づけをし出したりと、たっぷり夜更かししては、朝は不思議と寝坊もせず起床して出勤していました。

夜中に始める料理も、菓子パンだったり、煮込み料理だったり時間がかかる類のもので、その作業に没頭する事で、仕事とは別の、自分の時間を確保しようと必死だったのかも知れません。

夜は静かで、昼間より何となく集中力が増す気がします。

夜の効果は午前2時くらいがピークで、3時や4時になると、もう朝がそこまで来ているのを感じて寂しくなる…夜明け前、夜が一番深くなる頃が大好きな時間でした。

そんな夜型生活を送っていたのが嘘のように、今はもう、いわゆる「おやすみ3秒」な生活です。

夜更かしなんてもってのほか。
とにかく早寝ですし、寝つきもよく、布団に入れば(時には布団にも入らず座っているだけで)すぐに夢の中です。
時々遅くまで起きていた日には、漏れなく寝坊してしまいます。

あの会社勤め時代の、夜中の異常な程の活気は、そして寝坊もしないタフさは、20代の若さ故だったのか…。

夜更かししてパンを焼いていた私が、今はちゃんとパン屋で早寝早起きで働いているのですから、健康的になったと思いましょう。

ちなみに、中国語で夜更かしは“熬夜(áo yè)”と言います。
熬という字は、「煮込む」とか「煮詰める」という意味があります。
当時、夜中に豆やスープを炊いていたのは、結構“熬夜”にぴったりの行為だったのかも知れません。

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