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第十一回 Songbird Branch Instore

自分のお店「SONGBIRD DESIGN STORE.」の2階には、幅2000×奥行2400×高さ1800mmくらいの小さな小屋がある。

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ここは、いつもはSONGBIRDのオリジナルプロダクトの販売や、僕が好きな商品を委託販売させてもらったりしているいわゆる「物販コーナー」である。そして、もう一つ、不定期で外部のいろんな人に、期間限定で展示や販売をしてもらうという大事な機能がある。

以前、そう言ったイベントや企画は3階のフロアを使ってやっていたのだが、「SONGBIRD FURNITURE」としての展示内容の充実や、家具売場としての安定に比重を置くため、4年ほど前から3階での大規模なイベントは徐々に減らすことにした。

その代わり、SONGBIRDといろいろな人との新しい関わり方として「Songbird Branch Instore」というものを、2階にあるこの小屋で始めてみることにした。まあ、形としては「SHOP IN SHOP」とか「POP-UP STORE」なのだが、「Branch」には「枝」とか「支店」とかいう意味もあるし(SONGBIRDだけに「とまり木」といったところだろうか)、よくある催事とかイベントの枠をちょっとだけ超えて、出来れば「SONGBIRDに期間限定で支店を出す」くらいの感じでお互いやりたいと考えた。

場所が小さくなれば、テーマ自体も絞らなければならず、展示できる商品数やサイズも必然的に限られてしまうわけだが、逆に言えば、編集されたシンプルな内容になる良い面もある。その分、何回かに分けて定期的にやってもらえたら、単体のリスクも減って、内容も濃くなり、大規模な企画では出来ない、より実験的な事もしやすくなるはず。

その為にも、毎回何かと大変な搬出入の負担を軽減するため、什器類は基本的に用意したものを使用してもらい、必要なものは都度こちらで製作するシステムにしている。実はこれが本当に楽しい。「和菓子職人の茶屋」の時は、暖簾掛けや、小屋用のTABLE&STOOL、木のお皿なんかを作ったり、「中古CDショップ」の時は対面式のカウンターやサインを製作したり。まさに、只今開催中の「キッチンツールのお店」のためには、屋外用看板を勝手に作った。毎回、密かにお声が掛かるのを待っている。

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今後やってみたい内容としては、あえて全然違うタイプの家具のINSTOREだったり、立ち飲みとか屋台とかの飲食系も面白そう。毎回誰か一人だけの私物フリマみたいのもやりたい。でも、一番興味があって、今やってみたいのは「コーヒーショップ」である。コーヒーショップの中にあるコーヒーショップ。誰かやってくれないかな。

最後に、少し宣伝です。
本文でも少し触れていますが、只今この「Songbird Branch Instore」では、台所用品のお店「LADER」さんが「LADER IN SONGBIRD DESIGN STORE.」というPOP-UPをオープン中です。お隣のSONGBIRD COFFEEでは、期間中「カフェ・ドゥ・ガウディ」のLADERオリジナルローストの珈琲が飲めます。あ、トクモク製の屋外看板もお見逃しなく!笑

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著者プロフィール
月刊連載『月刊 唄鳥』毎月5日公開
icon_songbird徳田 正樹
インテリア・プロダクトデザイナー
SONGBIRD DESIGN STORE.」代表

京都生まれ。大学卒業後、内装会社勤務を経て、1999年「IREMONYA DESIGN LABO」の立ち上げに参加。その後、2008年まで同社のデザイナーと代表を務める。2008年退社後、Masaki Tokuda Design.設立。2009年に、京都でカフェを併設したインテリアショップ「SONGBIRD DESIGN STORE.」開業。