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アッサム 紅茶の旅 3

私の旅は、お茶が中心のテーマですが何時も茶畑だけでなく 、ローカルレストランと高級レストランの両方も楽しみにしています。
行く前から詳しく調べ、何がそこの地方の料理か? どんな作物が採れるからなのか?こんな民族だから?こんな宗教だから?
食も大切な文化なので行った限りは食べて来たい、こんな食だから、こんな気候だから、こんな影響を受けた国だから・・・色々聞いたり調べたりして、旅を楽しんで来るようにしています。
昔はなかなか情報がない国もあり、今でこそ世界中を行かれる方も多く、なおかつ個人のブログで詳しい旅の報告をしている方も多いので、観光庁やガイドブックより見つけやすい情報もあったりと楽しく旅をさせていただいています。

アッサムもいろんな政治状況で、なかなか行きにくい茶産地です。
最近では一角サイを見に行くツアーなどもあり、行かれる方もいらっしゃるようになりましたが、2004年にアッサムへ行った時には、友人やお茶の生徒さんたちも家族に止められたという方が多かった時代でした。

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この茶畑で茶摘みしてる方達も今までのスリランカやダージリンとは違ったカゴの掛け方です。小さなクッションというか、座布団のような綿入りのものを頭の上に乗せてカゴをぶら下げています。茶畑の茶の木見てください。アッサム種は日本の茶畑の木とは違い、とても根元が太いのです。摘みやすいようにテーブルの高さほどにカットしたまっすぐな茶畑です。これをカットしないと数メートルの大きな木になります。雲南やベトナムの大きな木に登って茶を摘んでる写真をよく見かけますが、このアッサムの木も大きくなるのです。

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茶摘みしづらいので綺麗にカットをし、揃えているのでこんな茶畑です。他の国やインドの他の産地と違うのは、写真のように茶樹の間が深い溝のように空いています。

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前回にもお話したように、北の方からベンガル湾に向かって大きな川があり、この川が雨季によく氾濫します。茶園によっては、三分の一ほど水に浸かるとこもあるほどの勢いです。 川の氾濫がないときは、このように可愛い羊や山羊が茶園を歩いています。
沼地を灌漑してまで作った肥大なデルタ地帯の産地、アッサム。ここのお茶が、香り、味、コクとも美味しいミルクティに最適なのは、この土によるものです。生産者は大変ですが、お陰様で美味しいイングリッシュ・ミルクティを頂いています。

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さて、お茶だけでなく私の旅では、ちゃっかりいつもお願いしてるのがインドのガイド、ポールさん。ウイスキー飲み友達でもあります。彼といつも今日は何食べる?何が美味しい?何処で食べる?こんなことも大きな楽しみの一つなのです。私の勝手をいつも通訳してくれるポールさんが一緒なので、まず市場に行って野菜を買います。そしてデザートも。

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この黄色いものは、象の神様ガネーシャが大好きなインドのお菓子です。これが中国を経て京都にも伝わり、祇園の石段下の老舗のお菓子、清浄歓喜団になったと聞いています。

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このアッサムのローカルレストランでは、こんなコンロでカレーも作り、ロティも焼き、チャイも淹れるというオールマイティの火元です。
何時も初めての店に突撃隊でキッチンに入り、持ち込み材料でメニューを、あげくの果てにチャイの作り方まで動画で撮らせてもらうというとても楽しいメランジェ的世界の歩き方は、なかなかやめられません。ここからヒマラヤに向かって飛行機で。

次回はダージリンを一緒に旅しましょうね。


著者プロフィール

『メランジェ的世界の歩き方』毎月21日公開
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松宮 美惠 (まつみや よしえ)

200種類のお茶とお茶まわりのグッズを扱う「ラ・メランジェ」のオーナー。
ラ・メランジェは1988年に京都・北山にオープンし、92年からは同じ北山に店を移転拡張し、2005年9月烏丸二条に移転。2015年5月で対面販売 小売店店舗をクローズ。今後お茶を扱う専門家、飲食関連のサービス、お茶を教える専門家などに今までの経験を生かし指導をしていくことを新しいジャンルとして設ける。ものを売るというよりも、お茶とお菓子ですごす時間や空間、そこから生まれるコミュニケーションが大切だと考え、これを提案したいというのが基本的なコンセプト。このためお茶と食、またそれにまつわる文化に強い関心を持ち、1990年からヨーロッパを中心に海外に頻繁に旅し、情報を常に吸収し、ノウハウを蓄積しているのが強み。最近では、特に中国へ赴くことも多く、中国茶と茶器の品揃えも強化。現在、かの地の文化を修得しつつある。お茶については、海外からはお茶を直接輸入し卸しも行なうが、国内・国外のお茶とも、すべて自らテイスティングし、セレクトしたものを扱う方針。お茶のコーディネイトの仕事も多数。