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「プロレスブーム その2」

個人的第5次プロレスブーム真最中。
きっかけは動画サイトでみた「紫雷イオ選手」。初代タイガーマスクさながらの空中技の美しさに一気に魅了され、早速試合日程を調べ「紫雷イオ選手」の所属する団体スターダムの試合会場へ足を運んだ。個人的第4次プロレスブームが大仁田厚選手率いるFMWのデスマッチの頃だったから、実に二十年以上ぶりのプロレス観戦であった。そこは300人規模の会場で、実際思っていたよりも小柄な女子選手たちが繰り広げる試合は想像以上に技術的に優れており、すぐにその独特な熱気に飲み込まれたのだが、どことなく20年前とは違った雰囲気を感じた。
週間プロレスの団体オフィスガイドを見ると、新日本プロレスや全日本プロレスといった老舗団体以外に現在プロレス団体は大小合わせなんと50以上。全国各地でほぼ毎日どこかで、週末には1日10以上の興行が行われている。女子プロレス団体であるスターダムは、毎月2000人クラスの後楽園ホールと月2回の300人規模の会場(新木場1stリング)の試合に加え地方興行など、月6-7回の興行を行っている。人気団体とはいえ、老舗男子プロレス団体とは興行規模が異なり、特に300人規模の会場ではアットホームな雰囲気が特徴的である。
プロレスのリングは一辺約6メートル。リングサイド東西南北各一列に15~20席並んでおり、それぞれ4列程度並ぶとざっと300人。学生時代一番リング近くで観戦したのは後楽園ホールのバルコニーであったから、当時と比べても物理的に選手との距離がとても近く、会場のどこにいても選手の息づかいまで聞こえるようである。また選手との距離が近いという点では、試合のみならず、試合後や休憩時間に各選手自らグッズ販売などに参加し、ファンとの交流を行っていることなどもあげられる。
こういった選手との距離感は、さながらAKBの「会いに行けるアイドル」感覚なのだろうか、その距離感が学生時代の観戦にはない違った雰囲気だったのかもしれない。

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※新木場会場では最後列でもこの距離感で試合を観戦できる

 


著者プロフィール
月刊連載『パイント・オブ・ギネス プリーズ!』毎月8日公開
icon_naga長濱武明(音響空間デザイナー・アイルランド音楽演奏家)

1992年に初めて訪れたアイルランドでアイルランド音楽と特有の打楽器であるバウロンに魅了され、以来十数回の渡愛の中で伝統音楽を学び、建築設計の実務も経験する。現在は音響空間デザイナーとしての業務をこなしながら、国内におけるバウロンプレーヤーの第一人者として国内外で演奏活動をする他、プロデューサーとしてコンサートやワークショップを主催している。
バウロン情報サイト バウロニズム https://www.facebook.com/Bodhranizm