masakitokuda

第十九回 海外ドラマについて

先日、「HOMELAND」のシーズン6が終わったかと思っていたら、いよいよ「GAME OF THRONES」のシーズン7が、スタートしましたね。興味のない人には、全く興味のない内容だと思いますが(笑)、今日は僕の生活に欠かすことの出来ない「海外ドラマ」の話です。

どんなに忙しくても眠くても、寝る前に必ず海外ドラマを観るという生活を、かれこれ3年ほどほぼ毎日続けている。以前の僕は、海外ドラマを「ラブコメディ」か「学園モノ」だと勝手に思い込んでて、ずっと敬遠していたのだが、初めてデヴィッド・フィンチャーとケビン・スペイシーの「HOUSE OF CARDS」を観て以来、「こんな世界があったのか!」と、どっぷりとハマってしまった。

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海外ドラマには色んな楽しみ方があるけれど、あれこれドラマを観ていると「あれ?この人、あのドラマにも出てたな」という場面に出会う。作品に厚みを与えてくれる実力のある脇役は監督から引っ張りだこなので、必然的にあっちこっちの作品で見掛ける。僕の好きなドラマに共通してかなりの確率で出てくる俳優や女優が何人かいて、言い換えれば、その俳優が出ている作品にはほぼハズレがない。

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まず、ジェリコ・イヴァネク。
ユーゴスラビア出身で、主な出演作は「LAW&ORDER」「24」「LOST」「12 MONKEYS」を始め、無数の作品に出演している。常に顔色が悪く、冷徹そうな外見から、基本的に、主人公の敵役とか邪魔する人とか、癖のある役でしかあまり見たことがない。で、彼のドラマでの代表作は何と言っても「DAMAGES」のレイ・フィクス役である。パティ・ヒューズ(グレン・クローズ)に対する被告側弁護人役で、最後の方はほぼ主役と言っていい存在感。「DAMAGES」を名作たらしめているのは、グレン・クローズの存在はもちろん、ジェリコ・イヴァネクの鬼気迫る怪演あってに他ならない。この役で、エミー賞の助演男優賞を受賞している。

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次は、エリザベス・マーヴェル。
「HOUSE OF CARDS」のヘザー・ダンパーでおなじみの彼女。海外ドラマ好きなら、必ず見たことがあるはず。

主なドラマ出演は「LAW&ORDER」「FARGO」「HOMELAND」など。「THE NEWSROOM」のシーズン1の第1話にもちらっとだけ出ている。その知性的で冷静沈着な雰囲気から、政治家とか文化人みたいな役が多い。そのせいか、「HOUSE OF CARD シーズン3」では大統領候補の役、その後の「HOMELAND シーズン6」では次期大統領役という、ほぼ同じような役に同じような演技、絶妙にややこしいキャスティングで視聴者を困惑させたのは記憶に新しい。

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最後は、デヴィッド・コスタビル。
まちがいなく、僕の好きなアメリカドラマ脇役俳優NO.1。「LOW&ORDER」「DAMAGES」「BREAKING BAD」「SUITS」「BILLIONS」と言った僕が大好きな名だたる名作ドラマに、かなり重要な脇役としていつも出演している。
何と言っても、デヴィッド・コスタビルと言えば「BREAKING BAD」のゲイル・ベティカー役である。出てくる回数は数回だが、その飄々としたオタクぶりと、切な過ぎる展開で鮮烈な印象を残している。独特の声のトーンと、薄ら笑い。出る作品の多くで、主役を食ってしまうほどの存在感。脇役のくせに、

「早く画面に出てこないかな」と思わせる稀有な俳優である。「BILLIONS」のワグス役も必見。

もし、一つだけ願い事が叶うなら、今まで観た海外ドラマの記憶を全て消して、また一から全部の海外ドラマを観れる状態にしてもらいたいほど、海外ドラマが好きだ。というわけで、次回は海外ドラマのインテリアについて書きたいと思います。


著者プロフィール
月刊連載『月刊 唄鳥』毎月5日公開
icon_songbird徳田 正樹
インテリア・プロダクトデザイナー
SONGBIRD DESIGN STORE.」代表

京都生まれ。大学卒業後、内装会社勤務を経て、1999年「IREMONYA DESIGN LABO」の立ち上げに参加。その後、2008年まで同社のデザイナーと代表を務める。2008年退社後、Masaki Tokuda Design.設立。2009年に、京都でカフェを併設したインテリアショップ「SONGBIRD DESIGN STORE.」開業。