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君は薔薇より美しい

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小学校の頃、土曜日は午前中授業。そう半ドン。
家に帰ってみるテレビは「吉本新喜劇」はもちろん、チャンネルをパチパチ変えながら
「ノックは無用」からの「ノンストップゲーム」か「わいわいサタデー」
母が作り置いてくれた焼き飯かオムライスを食べながら、それを見る土曜日の午後が至福だった。

特にノックは無用のコーナーであった「魅惑の変身」は楽しみにしているわけでもないのに印象に残っている。
テレビ観覧に参加しているお客さんの中から3人選ばれて、早口言葉を上手く言えた人が勝ち残る。
勝者にはコーナーを協賛しているメーカーの服・鞄・帽子・靴・宝飾品などで魅惑の変身がプレゼント。
番組最後に、魅惑の変身した勝者のお披露目・・・・

上岡龍太郎さんは協賛している会社を紹介するのを、お客さんが復唱することもあり
特に印象に残っているのが、FONTAINE(フォンテーヌ)は、魅惑の変身には欠かせないカツラの会社。
お決まりで「フォンテ〜〜〜ヌッッ」と癖のある言い方をするから、脳から今も離れない。
時代?のせいか、お洒落というよりもきらびやかなものが多くって、魅惑というよりセレブな変身で
たぶん自分では買わない(買えない)よねっていうもの。
最後に魅惑の変身にかかった総額をも発表される。
コーディネートに毛皮のコートの時は金額も張るので、自分が出るんだったら冬やなーと思っていた(←セコイ)

今も、番組でビフォーアフターネタはよくある。
今日見たのも、家族全員で店を切り盛りしている、お母さん(60歳くらい)とそこに嫁いできた嫁(30代後半)の変身。
お洒落はしたいがそんな暇もなく、スタイリストとヘアーメイクの力を借りながら変身した彼女たちの登場に歓声、
「お前にはいつも苦労かけてきた。本当に綺麗だよ」と褒めるお父さんと
「出会った頃を思い出す」「お母さん綺麗!」「素敵!」と喜ぶ若旦那とその子ども達。家族全員うっすら涙さえ浮かべてる。

そして、このコーナー、私・・・・毎回泣いてる。
人が変わって、人が驚き喜ぶ姿を見ると、なんだかとても泣けてくる。
ヘアーメイクや洋服で人の印象は変わるとかそういうことじゃなくて・・・そうなんだけど
その人そのままで、プラスマイナスの何かで変われること、喜ぶ人がいることに感動する。

7月の半ばから、ほぼ金髪になり2ヶ月が経つ。あまり鏡を見るたちではないので、自分よりも
人の反応に新鮮味があったものの、慣れとはすごいもので、誰も何も言わなくなった。
学校行事と面談などの時は、まだちょっとドキドキする。
それと余計な心配だけど急な不幸の知らせの時はどうしたらいいかな?と思う時、
いつもカツラがいるかなとFONTAINEを思い出す。

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東アジア文化都市2017京都「アジア回廊 現代美術展」

京都造形大学の上の方から見える京都。変わり続けなきゃなーって思う。
変わらなくてもいいものを大切にしながら。

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君は薔薇より美しい

 


著者プロフィール

月刊『IN THE POCKET』毎月27日公開
icon_mayumiモリカゲ マユミ

「モリカゲシャツの企画・販売係 面白いこと担当」

MORIKAGE SHIRT http://mrkgs.com

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