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カレーのこと。

 2010年代以降、〈カシミール〉〈旧ヤム邸〉〈ソーマ〉〈アアベルカレー〉といった具合に大阪ではスパイスカレーが百花繚乱。京都ではまだスパイスカレーの波がこない…と残念に思うこともあるけれど、ふと思い返せば日々の食事はカレーを食べていることも多い。スマホを遡ってみれば、増え始めているスパイスカレーからインドカレー、懐かしい味わいの喫茶店カレー、洋食店の欧風カレー、だしが香るカレーうどんまで、カレー色の占める割合の高いこと高いこと。京都には京都のカレーライフがあるのだった。
 スパイスカレーでありながら、ほっとする味わい。身体に優しい黒米入りご飯に、チャレンジングな食材使いと、不思議なミックスぶりが絶妙な〈森林食堂〉。ガツンとくる辛さがあとを引く〈スパイスチャンバー〉。熱々のカツと欧風カレーでいて軽やかさのある〈洋食おがた〉。ベジミールスの優しい〈山食音〉。上にのせたフライドオニオンとゆで卵で鳥の巣モチーフにしたチキンカレーの〈ソングバードコーヒー〉。がっつり濃厚なのにだしもしっかり感じられるカレーうどんは〈日の出うどん〉。時々どうしても食べたくなる昔ながらの〈ビィヤント〉。新しいスパイスカレーの〈240(ニコヨン)〉。鳥取から京都にやってきた〈アジパイ〉。それ以外にも知名度は全国区のインドカレー〈タルカ〉、トッピングも魅力の〈太陽カレー〉、タイカレーといえばの〈シャム〉、懐かしい味にファンも多い〈喫茶チロル〉などなど、パッと頭に思い浮かぶだけでもこんなにある。
 大阪を羨ましく思ってる場合じゃなかった。京都でもまだまだ行きたいカレー店はこんなにあるのだ。

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著者プロフィール

月刊連載『毎日くいしんぼう』毎月17日公開
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大和まこ(やまと まこ)

京都在住のライター&コーディネーター。雑誌『&Premium』で「&Kyoto」を連載中。