聖誕老人

「今年も、これの季節がやってきましたね」

最近よく口にしてしまうこのセリフ。
季節商品が始まったり、材料発注の年末年始予定数を考え出したり、冬のこの時期になると、「もうそんな時分なんだなぁ」と思う事がよくあります。

シュトーレンの包装も、この時期ならではの仕事のひとつ。

クリスマスのお菓子ですが、プチメックでも11月から販売開始しているので、毎週仕込み日にはシュトーレンのフルーツのいい香りが厨房いっぱいに広がります。

そして、普通のパンと違い、焼くだけでは終わらないのがシュトーレン。
袋詰めしてリボンをかけて初めて陳列棚にオンステージできるわけです。

リボンを切ったり、包装したりするのは結構好きな作業なのですが、例年、包装ストックを作るペースより各店舗で販売されていく早さの方がやや上回ってきてしまうので、「この30分で30個リボンかける…!1個1分や…!」とプレッシャーをかけつつ(大抵、その自己プレッシャーで変に緊張して、蝶々結びを失敗→やり直し)、もちろん厨房スタッフだけでは足りないので、販売スタッフにも協力してもらいながら、コツコツ包装をすすめています。

包み終わって、山と積まれたシュトーレンを見ると、ちょっとした達成感と、おいしく食べてもらいなさいよ〜っと、おめかしした我が子を見送るような気持ちになります。

そして、クリスマスといえばサンタクロース。

中国語では“圣诞老人”(shèngdànlǎorén)と言い、日本の漢字で書くと「聖誕老人」です。
クリスマスが“圣诞节”(shèngdànjíe)、「聖誕節」というので、そのイベントに関わるおじいさんということですかね。何だか、身もふたもない感じもしますが…。

中国でも、クリスマスの飾りつけをしたりするのですが、私が留学していた学校の食堂などはクリスマスが終わっても、次の年の春が来ても、ついには次のクリスマスが来てしまうまで、楽しげなサンタクロース(絵柄は中華風)やらキラキラしたモールの飾りが壁についていました。
職員のおばちゃんに何で取らないのか聞いてみますと、「だって、キレイだから」だそうで。

中国人も海外旅行に行く人も増えた昨今、あののどかな中国の街で、通年活躍していたサンタクロースは、ちゃんとオフシーズンには片付けてもらうようになっているのか…?
あの福々しい顔つきの中華風サンタさん、写真に残しておけばよかったなー。
そんな事を考えながら、今日もせっせとシュトーレンを包んでいます。

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