Voyage à Prague ( République Tchèque ) / プラハ旅行 ( チェコ共和国 )

チェコ人の奥様をもつ日本人の友達がプラハいいよ!というので行ってみた。
パリから飛行機で片道1時間40分(120ユーロ)。
近代的な空港からバスと地下鉄を乗り継いで市内へ。宿に荷物を置いて一息ついてからお腹もすいてきたので街へ出かけて行った。
カフェルーブルCafe Louvreは、クラッシックな内装、大きな窓と豊かなスペースでアールヌーヴォー調。店内はすでに満席だったが、ゆったりとしていた。
喉も乾いたのでとりあえず。チェコといえばビールが美味しい国で、ピルスナースタイルがピルゼン地方で生まれたところである。淡色でホップの苦みとキレがあってコクもある。甘く感じるフランスのものと違い、日本のビールによく似ている。
驚いたことはビールの値段が安いこと。 生ビール500mlが30~40チェココルナ(CZK)、日本円で150~200円! 現在のレートは100\=18,60CZK、1 €=25,20CZK。 エスプレッソコーヒー1杯が50 CZKを思うと、この国のビールの消費量が多いことに納得した。

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友達の息子さんが街を案内してくれた。
プラハは多彩な建築様式がある。ロマネスク様式(10世紀後半~13世紀)、ゴシック様式(12世紀半~15世紀末)、ルネッサンス様式(15世紀~16世紀初め)、バロック様式(17世紀初め~18世紀半)、アールヌーヴォー様式(19世紀半~20世紀初め)。建築に詳しくないが、中世の街やおとぎの国へタイムスリップしたようだ。
パリに石畳が残る場所は少ないが、この街には多く残っている。石はパリで見る4分の1の大きさで、でかいチェコ人がサイコロを並べるように補修する姿は面白い。

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夕食に行きなれたレストランへ連れて行ってくれた。
チェコ料理の代表、グラーシュ(中身をくり抜いたパンにシチューを注いだもの)がメニューになく残念だったが、代わりにスヴィチュコバーを注文した。焼いた牛フィレ肉と野菜をじっくり煮込んだソースにホイップされた生クリームと、付け合わせにクネドリーキ(茹でパン)が添えられている。ボリューム満点だったが、美味しく頂けた。

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朝食はカフェインペリアル Cafe Imperialへ。
内装が素敵なタイル張りの、アールヌーヴォー調。ビュッフェスタイルの豪華な朝食を頂いて久しぶりにゆっくりした朝の時間を過ごすことができた。
プラハ市は交通機関が充実しており、地下鉄、トラム、バス、ケーブルカーを上手く利用すれば実に効率よく観光できる。トラムの乗車はオススメしたい。最新の機種から内装が木材でできた古いものも現役で走っている。トラムの車窓から見る街の景色も素晴らしい。

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ヨーロッパ旅行で疲れ気味なときは日本食レストランMIYABIへ行ってはどうだろうか。ここは日本人友達のチェコ人奥様が経営するお店で、料理人はチェコ人だが上手に作っているし、日本文化イベントも開催している熱の入ったプラハの日本だ。

ブランチにカフェ サヴォイ Cafe Savoyへ。
保護文化財に指定されたルネッサンス様式の内装で、焼き立てのパンと作りたてのケーキを提供している。パンやお菓子はドイツやオーストリアの作りによく似ている。
パンはそこそこ美味しく、お菓子は1つが大きいが素朴で印象に残る味だった。地下へ降りる階段の途中から、ガラス越しにパティスリーを見ることができる。
何軒かのお店でカフェを飲んだが、どこもクオリティーが高いことが嬉しかった。残念なことにパリで美味しくカフェを飲むには、選んで行くしかない。
今回の旅は食い倒れツアーになってしまった。

プラハ最古のカレル橋からモルダウ川を眺めていると、自然と頭の中でスメタナ作曲の「わが祖国」が流れる。次回は音楽文化に触れるために、正装してフルオーケストラのパラハ交響楽団が演奏するこの曲を鑑賞したいと思う。
あと、ワイン産地で有名なボヘミアンワインも忘れずに。


著者プロフィール

月刊『Les miettes de pain』毎月28日公開
icon_mayumi伊藤 源喜(いとう もとき)

京都出身。関西のパン屋さんで就職後、2006年に渡仏。
良い事も、悪い事も受け入れながらパリで日本人妻と生活中。
現在はLa Boulangerie du Nil に在職中。
www.terroirs–avenir.fr