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木枯らしに抱かれて

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東京出張のお供に小泉今日子さんの「小泉放談」を持っていって読んだ。
【人は、四十にして惑わず、五十にして天命を知る】、四捨五入することもない(後3年ある)のだけれど 私の振り子も50に近づいてくる。
立場や環境は違えど経験者の言葉は面白く、年をとるのも悪くないなと思える本だった。さすがキョンキョン。
50まで、あっという間だろうけれど1日1日大切にと思う2018年も始まり、なんとなく今年のテーマを自分に掲げた。

それは「根に持たない」

例えば「木」地上に生えているものが、どんなに小さく細くても、地面の下の根っこがすごい!ことがある。
根っこが素晴らしいと、上に育つ木々は立派になり花を咲かす、みたいな。
葉や花も実もつけない「根」、誰にでもあるんではないか、いや私だけでないと思いたい。

色んなことをすぐ忘れてしまうのに「根に持つ」こと、
相手も忘れているような一言や出来事を忘れられないことがある。

その一つ、「ママさんバレーボールに参加できない事件」

当時30 歳半ばの私は、若い頃と同じ体型と体力を維持できるほどの意志の強さを持ち合わせる努力をせず、
若い頃と変わらない能力を持つと過信する体育会系(バカ)だった。
息子のママ友に「次の土曜日は空いているか?」と聞かれた。内容は保護者の親睦会を兼ねたバレー大会だった。
地域の活動にそんなに協力的でなかった私も、初めて誘われたことに内心嬉しくなってしまい
「バスケ部だったからバレーは苦手なんだよなぁ」とか言いつつも、
弾丸のように話す年下で綺麗で活発な奥さん(この時点で悪意ありますね)に
「じゃ動きやすい服装で、上履きだけ持ってきてね」と言われ行くことになった。

バレー大会があったその日の一部始終を覚えているわけではない。
フラッシュバックするのは「コートの中にいるだけでいいよー」と言われたその一言と、
点数が入るたび何もしていない(できない)のに、ハイタッチをする行為の時のぎゅーっとなる心の感じ。

試合が始まりコートの後ろ右側を与えられた私に、すぐにボールが来てレシーブを連続して失敗した。
そのあとだったかに「コートの中にいるだけでいい」と言われた。
私以外の人はバレー経験者で、誘ってくれた若くて綺麗で活発なお母さんは上級者だった。
もしかしたら「私がカバーするから」と言ってくれていたかも?しれないのだけれど
「ボールに触るな!」と言われているようにとってしまい「これは懇親会ではないのか?仲良く楽しくではないのか?」とムカついた。
10年以上経った今も、ざわざわした気分になるのだから・・・・
いや、ここに書いて、もうこの根を切ってしまおうと思ってたんだった。
「勝ちたかったんだろうなー」と今は思える。全然覚えてないけれど、多分勝ち進んではない。
それ以来、ママさんバレーには参加していない(誘われもしなかったんだけど)

あぁ、まだ私は葉も花も実もつけていない「木」を持っているんだなと思う。
そのまま枯れたり折れたりしませんように。
日を浴びて、水をほどほどに与えてもらい、50歳までに、もう少し成長できますように。
それは出会いなのだろうと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。

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上手にできたことのない、もしくは挑戦したことない料理の中に「餃子」「ロールルキャベツ」「春巻き」があります。
どれも「包」「巻」に共通してる。今年はやってみたい。
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アジア料理 たけふさ】さん。美味しかったなぁ。
誘われるとやっぱり嬉しいから、行ってしまうんだなぁ。

木枯らしに抱かれて

 

 


著者プロフィール

月刊『IN THE POCKET』毎月27日公開
icon_mayumiモリカゲ マユミ

「モリカゲシャツの企画・販売係 面白いこと担当」

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