飞机票

春節休暇のためか、いつも以上に中国からの観光客が多い京都です。

夕方に繁華街近くのスーパーに行くと、店内のお客7割方が中国語ネイティヴスピーカーだったりして、ちょっと外国気分。

飛行機で旅行に来ている人がほとんどだろうなぁと眺めていると、かつてやってしまった、ある失敗を思い出します。

当時、中国東北部にいた私は、広東省深セン市に滞在中の友達と共に雲南省への旅行を計画しました。

のんびり列車の旅もいいのですが、学校の短い休暇中に行くには、あまりに遠方ということで移動手段は飛行機を選択。

まず私が深センに移動して友達と合流→雲南省へ→再度深センへ→東北地方へ帰る、という経路で航空券を買うことにしました。

自分の移動分と、深セン〜雲南間の航空券については、私と友達の2人分必要です。

中国の友達に、「飞机票(fēijīpiào =航空券のこと)ってどうやって買うのがいいかな?」と聞いたら、「電話で予約できて、チケットも配達してくれるサービスがあるよ!電話番号教えてあげる!」とのこと。

早速、教えてもらった番号にかけ、旅行の日時、利用する空港、人数など諸々の情報を伝えて最後に、チケット登録のために自分と友達の名前の漢字のつづりまで伝えて予約完了。

数日後、チケット到着。
郵便屋さんではなく、旅行会社のおじさんが配達しているらしく、チケット代の支払いはそのおじさんに現金払い。

中身を確認すると、待ちに待った航空券!
チケットが届いた嬉しさと、ちゃんと中国語が通じて手続きできたと言う達成感で、喜びも二乗です。

買った航空券の枚数も多く、普段は使わないくらいの「大金」なのでちょっとドキドキしながら、おじさんにお金を渡し、ウキウキしながら部屋に戻って、改めて航空券を眺めていると、違和感が…。

「あれ?普段、航空券に書く名前ってローマ字だよね?」

中国国内旅行であっても、私の場合、身分証は日本のパスポートを使うので、航空券は漢字ではなくて、パスポートにあるローマ字表記で書かなければならないのです。

目の前には、簡体字で書かれた名前の航空券がズラリ。
そう、私は簡体字表記の名前で予約を取っていたのです。(もちろんですが、友達の分も簡体字表記で買っています)

ウキウキ気分は一瞬で吹き飛び、即座にあの予約サービスの番号に電話です。
あぁ、予約の時に、名前の漢字を一生懸命説明して、若干の高揚感すら覚えていた自分を呪いたい。

私「あのー、外国人なのに、簡体字表記で航空券買っちゃったんですけど、訂正交換はできますか?」

受付「うーん、無理ですね。キャンセルして買いなおしてもらわないとダメです」

私「そんなこと言っても、話し方や名前から私が外国人だってわかっていたはずでしょ?予約の時に止めなかったそっちも悪いやん」

受付「規則なんで」

私「そんな規則知らない!」

受付「とにかく、規則なんで」

この後しばらく、たどたどしい中国語でゴネる、泣き落としなど、思いつく限りあれこれしてみたのですが、「規則なんで」の壁は打ち破れず。

面と向かって話しているならともかく、もはや電話だけではラチが明かない状況だなぁと思ったのもあり、心も折れ、再予約することにしました…。

キャンセル料が1ヶ月分の食費くらいかかった事は今も忘れません。(ちなみに、当時の私の1日あたりの食費は15元くらいでした。)

あの時、もっとゴネる…ではなく、損を少なくする方法があったようにも、何なら、やりようによっては簡体字表記のチケットでも、もしかしたら使えたんじゃないかとさえ、今は思います。
あの頃は、まだまだ青かったな…。

今となっては、私の旅にまつわる“小笑话”(xiǎoxiàohua 小笑話)のひとつです。

航空券予約の際、名前の登録ミスにはくれぐれもご注意ください。

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