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スリランカの旅 2.

「ゆったりと潮騒を聞きながらヨガ」、「自然の中に建つホテルの中で朝食をとっていると、野生の子鹿が怖がりもせず近寄ってくる。」・・・・こんな時間を過ごした海辺の町 トリンコマリーに後ろ髪引かれながら本来の旅へと戻って来ました。

スリランカは仏教の国で、たくさんの人がお寺に祈りに行きます。車を運転する人は移動中も道中の無事を祈り、道沿いにある菩提樹の木に手を合わせます。
これまでのスリランカの旅では、ジャングルの中にある人気の世界遺産 シーギリア・ロックに登りました。五世紀頃、この岩の頂上に王朝を築いた王宮跡と今も綺麗に残っているシーギリア美人のフレスコ画を見に行く観光でした。

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今回は、茶畑に向かい中央山脈の方へ車を走らせると、途中にあるのがダンブッラ、黄金の寺院です。
1991年にUNESCOの世界遺産に登録された石窟寺院で、多くの人々がたくさんのお供え物を抱え、岩山を登って行かれます。
洞窟の中に横たわっておられる仏陀とたくさんの仏様に会うために、私たちも横たわっている大きな岩山を裸足で登ります。 信心は偉大なもので、大きな岩には驚くほどたくさんの仏様が立ち並んでいます。
仏教の国スリランカは、安心して旅のできる心優しい国です。お茶の旅もいいですが、こんな遺跡巡りも心穏やかになりますから癒しの旅におすすめです。

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ここから古都 キャンディへ向かって移動し、お茶のエリアに入って行きます。
昔のスリランカでは仏歯が王位継承、王権の正統性の証しとされ、王都が移動するとともに仏歯も移動し、現在はキャンディの仏歯寺に納められています。近くには人造湖のキャンディ湖があり、最期の王朝があった古都の素敵なコロニアルのホテルでゆっくり優雅なお茶の時間をするのも旅の一つの喜びです。
この街には CEYLON TEA  MUSEUM があり、英国時代の古い製茶機も並べられています。ここではお茶の生産はしていませんが、こういった貴重な古い道具を見ることができます。一緒に旅をしたお茶友達は、初めて見るアンティークの製茶機械に感激していました。

標高の高くないキャンディのお茶は、渋みもないため飲みやすく、日本ではアイスティーやレモンティーに使ったりします。
この古都の名前「KANDY」、これがお茶の銘柄となっています。CANDY ではありません。
次は紅茶の父、セイロンティーのお話をしたいと思います。私の旅はつづきます。

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著者プロフィール

『メランジェ的世界の歩き方』毎月21日公開
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松宮 美惠 (まつみや よしえ)

200種類のお茶とお茶まわりのグッズを扱う「ラ・メランジェ」のオーナー。
ラ・メランジェは1988年に京都・北山にオープンし、92年からは同じ北山に店を移転拡張し、2005年9月烏丸二条に移転。2015年5月で対面販売 小売店店舗をクローズ。今後お茶を扱う専門家、飲食関連のサービス、お茶を教える専門家などに今までの経験を生かし指導をしていくことを新しいジャンルとして設ける。ものを売るというよりも、お茶とお菓子ですごす時間や空間、そこから生まれるコミュニケーションが大切だと考え、これを提案したいというのが基本的なコンセプト。このためお茶と食、またそれにまつわる文化に強い関心を持ち、1990年からヨーロッパを中心に海外に頻繁に旅し、情報を常に吸収し、ノウハウを蓄積しているのが強み。最近では、特に中国へ赴くことも多く、中国茶と茶器の品揃えも強化。現在、かの地の文化を修得しつつある。お茶については、海外からはお茶を直接輸入し卸しも行なうが、国内・国外のお茶とも、すべて自らテイスティングし、セレクトしたものを扱う方針。お茶のコーディネイトの仕事も多数。