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野沢菜炒め煮

長野県の特産物野沢菜漬け。畑がない我が家でも親戚や近所のひとが育てた野沢菜をいただいて毎年漬けている。そして寒い時期には食事の度に野沢菜を食べる。昔は長いまま漬けていたが、最近は切り漬けといって、食べやすい長さに切ってから漬けるようになった。
ひとり暮らしが長くなってどんどん薄味になっている私は、しっかり漬かった野沢菜ちょっと苦手。それで料理は好きだけれど「食べないから」という理由で野沢菜漬けの担当はおねーちゃんと母。浅漬かりの頃はおいしく私もいただくが、だんだんと手が出なくなり、ちびちびつまむ程度になる。
春が近づくと野沢菜漬けもだんだんと酸味が出てきて、いわゆる「古漬け」になる。少し酸っぱくなったものをそのままでも食べるが、一度水に浸けて塩出して炒め煮にもする。おやきに入っている野沢菜も炒め煮になっているもののほうが多いような気がする。
我が家の野沢菜はすっかりおしまいになったが、先日冷蔵庫に野沢菜漬けを発見。知り合いからいただいたものが野菜室に残っていた。見ためも香りも完全に古漬け。それで久しぶりに炒め煮を作ることにした。切って水に晒して軽く絞って刻み揚げ&しめじと一緒にごま油で炒め、だしと酒、みりん、砂糖、醤油で味付け。最後に削り鰹と白ごまに汁気を吸わせて出来上がり。

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この手の甘辛い味はパンにぴったりで、バゲットやカンパ、ライ麦パン、食パンなどの食事パンが食べたくなる。
この日に選んだのは小学校からの同級生が「まぁちゃんにパンをあげるのはドキドキするんだけど」と言いながらくれた地元のパン屋さんのバタール。いただいた日に半分食べて残りを冷凍しておいた。自然解凍して1.5センチほどの厚さにスライスしてスタンバイOK。片手にお箸、片手にバタールのスライス。野沢菜炒めとパンを交互に口に運んだ。どきどきのっけることもあるが基本的にパンとおかずは交互に口に運ぶのがまさこ式(^^♪
おいしくてやめられない止まらない。
私はみんなが好きな野沢菜漬けよりもこの野沢菜炒めのほうが大大大好き♡
変身した野沢菜漬けは母も「おいしい」と言ってごはんと一緒にパクパク食べていた。
こうやって古くなったものを変身させて大切に食べる昔ながらの知恵は大切にしたい。パンも同様、これからも古パンも工夫しておいしく食べていこう~っと(^^♪

*まさこぱん in 長野*


著者プロフィール

月刊連載『NO BREAD NO LIFE』(まさこジャム)毎月12日公開
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渡邉まさこ(わたなべまさこ)

愛パン家(ときどきパンライター、アドバイザー、審査員。)
その昔「パンの会」主宰