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ポルトガル*お菓子&パン天国

食べ残したかぼちゃ入りのライ麦パンを持参し、初めて訪れたポルトガル/リスボン。ここでも自炊をしようとキッチン付きの部屋を予約する予定だったのに、いくらでも出て来る情報に疲れ果ててたのか、間違えてシェアハウスを予約してしまった。キッチンもバスルームも共有という初体験の宿泊。多少の不安はあったものの「なんとかなる」とリスボン空港に降り立った。フライトの遅延もあって、到着したのは夜7時。空港からはがんばって地下鉄を使って移動。最寄り駅が工事で使えなかったのでひとつ手前の駅からスーツケースをがらがら引っ張って移動。部屋は日本で言う3階。こぢんまりした部屋で5部屋に対してバスルームは2つ。キッチンはひとつ。さすがにキッチンでずっと料理をするのは気が引けたのでやめておいたが、バスルームもキッチンもいつもキレイで問題なしでホッとした。
キッチンは冷蔵庫も棚も部屋番号が記されている場所が私の領地。10泊もするひとは少ないようで、私の領地だけがいつも食料品でいっぱいだった(笑)
到着してすぐに最寄りのスーパーマーケットへ。閉店ギリギリに駆け込み小瓶のパナシェを買って戻り、その日はベルリン空港で食べ残したブレッツェルとパナシェでおしまい。疲れてたのかすぐに眠れた。
翌日からは元気いっぱいリスボンめぐり。前夜通ったスーパーへ行くまでに4店のお菓子&パン屋があった。別な道を行くとさらに1店舗。徒歩5分以内のエリアに6店舗はあったかなぁ。theパン屋ってお店もあるが、どちらかと言うとお菓子屋+パンってお店のほうが多いような気がした。お菓子&カフェってお店もたっくさんあり、そこにはサンドイッチがあるし、パリよりもパンを見かけることが多いとさえ思ったくらい。
お菓子で有名なのは日本でも大ヒットしたエッグタルト、ポルトガルではパステル・デ・ナタ。ポルトガルの伝統菓子のひとつでスーパー、お菓子屋さん、空港とどこでも売っている。何たって国際郵便はがきの切手はナタだもの(笑)
1837年創業のパステル・デ・ベレンがナタの老舗だしおいしいと評判なので、世界緯線のジェロニモス修道院の見学の後行ってみた。7月に入ってバカンスシーズンに突入してたせいか外国人がわんさか。その列に私も加わり一個だけ買って近くのベンチでまだあったかいナタを食べた。ちなみに一個だけ買う輩はほとんどいないし、その辺でかぶりついているひともいなかった(苦笑)

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パリッパリのパイ生地は層の一枚一枚がコピー用紙のようにしっかりしていたのでうまく噛み切れない上にクリームはトロトロ。食べるのに苦労したが老舗のナタは確かにおいしかった♡
このナタをエネルギーに帰り道は約10キロを歩いて帰ることにした。借りてたスマートフォンを片手に歩いたが、7つの丘の町と言われているリスボン。かなり急勾配の坂を上ったり下がったり、ふたつも丘を越えるはめになった。おかげで帰ってからのパナシェとビール、自作の夕食はめっちゃおいしかったし良く眠れた。
~つづく~

*まさこぱん*


著者プロフィール

月刊連載『NO BREAD NO LIFE』(まさこジャム)毎月12日公開
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渡邉まさこ(わたなべまさこ)

愛パン家(ときどきパンライター、アドバイザー、審査員。)
その昔「パンの会」主宰