title_mayumi1

僕が僕であるために

c_mm33-1

ごく最近いつのなんだったか、上手くいかなくて悔しい思いをしたことがあった時「勉強になったなぁ」と呟いた。
「それ、先生もよく言うわ。自分らを見て勉強になるって。わたしらの方が先生に教えてもらいたいのに」と・・確かに。
大人は、大人になったら、子どもの手本・見本にならなきゃいけないんだと、子どもを見て勉強している場合ではないのだ。
赤ちゃんや子どもを見て、気づくことは多い。
忘れてたことや失くしてしまった純粋な部分や無邪気だったこととかを思い出したり、するから。
そこから得ることも、もちろんあるから勉強になることは間違いではないにしても、手本になるにはどうすれば良いのか。

40歳になった時、初体験をたくさんしようと決めた。
心がけてみると、初めての事は40歳になってもたくさんあるんだと驚いた。
何かのせいにして、やらなかったことの多い事。
小さな子どもがいるからと出来ない事も確かにあるけれど、一時の事だけでいつか・・・と考えればいつかはできる。
そう思った時に、何かのせいにしてしまう生き方をしない、特に子どものせいにだけはしたくないと思った。
だからこそ、辛い事でもやりたくない事でも、どうせやるなら楽しく面白い姿勢で物事を取り組むということを教えてくれる大人と出会うと、見習わなければと思う。

公開初日に「ボヘミアン・ラプソディ」見た息子から、見たほうがいいとすすめられて早速見た。
熱狂的なファンでもないし、自分のMUSICにもあえて入れてなかった「QUEEN」だけど、この数週間ずっと聞いている。
孤独から生まれる力強さに、惹かれる。迷い道はあったけれど、一貫した考えのフレディに惹かれる。
毎日聞いていて、忘れていた出来事をふと思い出した。

最初に働かせてもらったところで、お昼を順番に作るという仕事があった。
もちろん家でもご飯なんて作ったことない私だったので、焼くだけ温めるだけみたいな簡単なもの。
当時、仕事の師匠(女性)は新婚で、料理のうまいご主人もお昼を一緒に食べることも多く基本の味を教えて貰いながらだった。
新婚の新しいキッチンを使わせてもらうことは、料理の出来ない私にしたら緊張しかなかったんだけど。
ある日の当番、ご飯だけ炊いておこうとキッチンに入ると隣のリビングダイニングに誰かがいる気配がした。
靴を確認すると、ご主人さんのものだったので電気もついていないから昼寝でもされているのかな?と静かにお米をかした。
突然、真っ暗な部屋から大音量の「We Wil Rock You」が流れてきた。家が揺れる?と思うほどの爆音だった。
戸惑いながら隙間から覗くと、スクリーンに映ったQUEENをフレディになったかのように足でリズムをとって手拍子をしているご主人(多分、上半身は裸)の後ろ姿を見た。
見てはいけないものを見た・・・と、炊飯器のスイッチだけ入れて静かに引き上げた。
大ファンだったんだろう。フレディが亡くなった翌年くらいのことで、レーザーディスク(懐かしい!)を見られていたんだと思う。
QUEENが好きなんですか?と聞くこともなかったけれど、あの後ろ姿はフレディと同じだった。

(何が書きたかったか、支離滅裂になってるな)
そう、えーっと今まで自分じゃない試練にも一緒に泣くことしかできず、それは寄り添うことだと信じてたけれど
一緒に泣くことは一概に良いことでもないのだなと今年は気づかされた(勉強した)ので、私自身が自分らしく生きる・強くなる、面白く生きる。それに尽きる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

僕が僕であるために
僕は街にのまれて 少し心許しながら、この冷たい街の風に歌い続けてるーーーーーーーーー
世代的に私にとっては尾崎豊さんが孤独から生まれる力をくれたアーティスト。

c_mm33-2

天下一品のこってりラーメン。
肥えるから、食べない。と言いつつ食べる。私が私であるために。

 


著者プロフィール

月刊『IN THE POCKET』毎月27日公開
icon_mayumiモリカゲ マユミ

「モリカゲシャツの企画・販売係 面白いこと担当」

MORIKAGE SHIRT http://mrkgs.com

ebebe  http://ebebe.jp