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“年末のとくべつ”

毎年、この季節がきちゃったよ、、と覚悟を決め、仕事に明け暮れる殺伐とした日々の真っただ中。心の支えはこんな思いもかけないご褒美だ。縁あって年末に御招待頂いたのは、築160年以上の古民家をフルリノベーションした一晩二組だけの宿泊施設、今年1月オープンした鎌倉古今。
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おもてなしは鎌倉駅から。到着時刻を伝えると黒のワンボックスカーで迎えにきてくださり、乗車すると香りのいい温かいおしぼりを差し出される。あぁ、もう今日は何もしないぞ、と心を解放した途端に眠くなるというリラックスの証。

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宿泊したのは88㎡メゾネットスイートの101号室。
24時間循環濾過のマイクロバブルバスや、最高の眠りを提供すると言う快眠ベッドと、部屋にはアレクサが居た。
「アレクサ、今の気温は?」「アレクサ、明日の天気は?」着替えながら矢継ぎ早に話しかけても「・・・」と適度に無視と言う人間顔負けの気まぐれぶり。「答えたくない時だってあるよね。そうだよね、わかるよ」と口にしたら「ありがとうございます」とかいうのかと思ったらそこも完全スルーの古今アレクサ。やるね。

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そしてそしてこの空間。コレを求めていたの。
窓ガラスは昔のままの手延べの板硝子。波打つようなゆがみが大好きで、ほんの数メートル先の世界がとてつもなく向う側に感じられる安心感。なんだろう、時を経たものに大きく包まれる贅沢とでも言おうか。こんな空間なら何時間でも何もせずに居られる。

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この空間にいると、どこか外いく?という気持ちは消え、むしろどこにも行きたくない気持ちでいっぱい。夜はメインダイニングのアル・ケッチャーの奥田シェフ監修Restaurant Coconにて。

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翌朝、少し足元に寒さを感じながらのこの風景。少し曇りもベスト。

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朝食は純和食。

東京から小一時間の別世界。メゾネットスイートで過ごす一日は私をリラックスさせ、常に心地いい眠気に誘われた最上の1日。
立て込んで居てレストラン予約はまだ入れられないけれど、そのかわり来月は物欲に走った私のお買い物の数々を披露したい。

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鎌倉古今
〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂836
tel. 0467-81-4435


著者プロフィール

月刊連載『153.1 × manger』毎月18日公開
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東京生まれ、東京育ち。
いろんなコトしてきました的東京在住人。
主に食、ほか、アート、映画、ファッション、五感に響いたものを写真と言葉で綴ります。