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“シーズン到来”

例年のこととは言え、今回はいつになく仕事という名のトンネルが長く険しく、レストランとは無縁で過ごした4ヶ月。
身体的にはツライはずではあるけれど、大きな成果を上げることができたこともあって疲れはさほど感じていない。振り返ればあっというまでも、一年の三分の一が過ぎている訳で、レストランに向かうと、少しだけ緊張している自分がいた。
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私はやっぱりレストランが好きだ、と実感するのはこんな時。
シェフによって新しいカタチと生命を与えられた料理と対話する感覚。コレが私にとって精神の栄養源なのだ。
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仕事漬けという環境下のオカゲサマで、レストランで食事をすることがいつになく「特別」なことに感じられた今回。断食の後の白湯ってこんな感じなのかも、と思えるほど体に染みわたる感動があり、食材が、とか、温度が、とかそういうトコロを超えて、いま、ワタシは五感で味わっているという自負が芽生えるほどだった。
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ひとつひとつに大袈裟なくらい反応して、食べるという行為ってなんて官能的なんだろうって今更ながら。新鮮味という初々しさを得るためならば、たまにはスイッチオフして離れてみるのもいい、なんて思えた午後。私の中での長い長い冬の季節が終わった今、これからは行きたかったあそこやここへ羽ばたきたい。
私の2019レストランシーズンの始まりハジマリ。

エスキス
https://www.esquissetokyo.com/



著者プロフィール

月刊連載『153.1 × manger』毎月18日公開
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東京生まれ、東京育ち。
いろんなコトしてきました的東京在住人。
主に食、ほか、アート、映画、ファッション、五感に響いたものを写真と言葉で綴ります。