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毎日がスペシャル

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まどみちおさんの童謡「ふしぎなポケット」のように、ポケットをたたくとコラム(言葉)が溢れればいいなと思って
IN THE POKET」とタイトルをつけた。
毎回滑り込みの入稿 だったけれど、チャンスをいただき言葉を綴れた事、今も毎日が楽しい事、
だから思い出が素晴らしい事を感謝して、最終回を迎える。

春から自分の時間が急激に増えた。
毎朝のお弁当作りもなくなり、年々回数は少なくなったけれど子どもの部活の応援もほぼなく
「ポツン」
とする時間がある。が。それは欲しかった時間ではない。
無い物ねだりの時間が一番欲しかった時間で、このポツンはどうしたらいいかわからない。
かといって変化の春から、夏も終わるが上手に時間を使えた試しがなく自分のぶきっちょさと怠慢さをやっと自覚している。

先日、このサイトでもご紹介して頂いた、映画「モデル 雅子 を追う旅」、京都出町座。初日のトークイベント
監督(大岡大介氏)と同席させて頂いた。(映画は8月30日金曜日まで出町座で上映)

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雅子さんは、装苑やan・anの雑誌で活躍されていた時は、モデルとして見ていた。
その後、縁あってモリカゲシャツの東京イベントに毎年来てくださるようになったのだけれど
初めて「動く」雅子さんを見た時の感動は半端なかった。
私がディスプレイの仕事をしていた時「MASAKOマネキン」という名のマネキンがあって、
展示会やウィンドーで洋服や着物を何着も何回も着せ替えた。
立体的な動かない等身大の雅子さんとは若い自分の修行時間を過ごしていたこともあり
勝手に思い入れがあって、実際に会った時は、大興奮だったのだ。
ドライで男気のある雅子さんは、そんな仕事もしたねと多くを語ることはなかったけれど
立派で憧れる可憐な女性なのに、1mmも自慢することもなく私と同じ目線になって話をしてくれる人だった。

雅子さんは50歳で、此の世からは居なくなってしまった。
最期の最期まで、私のinstagramの対して代わり映えのしない美味しそうでもないお弁当の写真にイイねをしてくれた。
映画を見て、今更に雅子さんがさんが居なくなったことを思い知るけれど、生き抜いたことも思い知らされる。

ポツンとする時間も、どんな時間も「生きる」時間は、スペシャルなのだ。
ゆっくりでも、自分らしくスペシャルな毎日を過ごせますように。

そして、皆様ともこの京都で、何処かで会えますように。

毎日がスペシャル

 


著者プロフィール

月刊『IN THE POCKET』毎月27日公開
icon_mayumiモリカゲ マユミ

「モリカゲシャツの企画・販売係 面白いこと担当」

MORIKAGE SHIRT http://mrkgs.com

ebebe  http://ebebe.jp