OMAKEサンドのおまけ音楽

夜明けまえ、京都の空に青みが射しはじめるとき、ル・プチメック OMAKE の2階でわたしはパンを切っています。
私の仕事は、OMAKEのコッペパンとバターロールをサンドすること……ではなく、
ふらりとお店に立ち寄られた方に、おッ、と、お手を伸ばして頂くことであり、
もうひとつ、もうひとつ、と、お客さまの好奇心をくすぐり、お口もとをゆるませること、
そして、当然ですが、馴染みのお客さまを決してかなしませないことです。

つまり、

OMAKEのサンドウィッチでみなさまにワクワクしてもらうーー

そのために、パンを切り、中村軒さんの粒あんをしぼり袋に入れ、チョコレートを湯煎にかけ、その日のOMAKEサンドの準備をはじめます。
ご存知のとおり、京都のプチメックはいずれも繁華街や大通りにドンと面しているわけではありません。
路地をほんの少し入った場所にクールな趣きで立っています。

昨夏の初めにわたしが京都に越してきてからこの街に魅せられるのは、そうした路地を少しはいったお店のおもしろさと奥深さです。
ちょうど昨晩も、四条柳馬場通りを少しくだった先に小さなラオス料理屋さんを偶然見つけ、ワクワクしながら、ラオス帰りのご夫婦の創作料理に舌鼓を打ちました。
好奇心とは、結局、人生に欠かせないスパイスではないでしょうか。
ちなみに、わたしが好きな音楽や映画の世界でも、インターネットのおかげで路地歩きを気軽に愉しむことができます。
普段はOMAKEのサンドウィッチでしかみなさまと接しませんが、いつもと変わらぬワクワクをこちらの棚の片隅にもならべていけたらと思います。

ご紹介するのは、カナダのモントリオールを拠点に活動する Braids という3人組バンド。
女性シンガーのラファエル・スタンデル・プレストンの澄んだ高音の歌声と、楽器演奏のやわらかな音、そして、エレクトロニック・ミュージックとしてのエッジのかけ方が絶妙な、綺麗な音楽です。
わたしはいつも疲弊しきったときに聴き、癒されています。

京都スタッフ 緒方勇人

BRAIDS – Taste from Everything All At Once on Vimeo.