父、イズカムホーム

「今度の金曜日 行ってもよい?」

LINEが届く。父さんだ。
2日後くらいに思い出して了解の返信をした。
金曜日、たちこぎで帰宅すると父さんはすでに到着していた。
滋賀で仕事してきたついで、ということらしい。

父さんは会って早々に
「おねえ、ふとった?」なんて言う。むかっ。

ぷりぷりしながら千本通にある居酒屋へ
お酒とごはんを食べながら、はじめはぽつりぽつりと。次第にするすると話せるようになる。

「高校の子らぁが立て続けに結婚しよんよね!広島はそんなにええ人がおるんかね」
「だいたい25、26歳ぐらいの頃と30歳ぐらいでピークが来るんよ」

最近たくらんでいることを話すと、
「母さんの白髪がふえるけえ、やめて」
最終的に「肉は最高、だはは」と笑いながら店を出た。
それから一旦うちに帰って、歩いて5分のとこにある銭湯へ。

なんも考えずにかけ湯をざぶざぶしていたら、
「もうちょっとおとなしくしてや、こっちにかかるさかい」
と、近くで身体を洗っていたおばさんに注意されてしまった。
普段のわたしなら、ちょっとやな気持ちになってるところだけど、
酔ってたからか、ぜんぜん平気だった。
すいましぇん、ってちゃんと謝ったよ。

銭湯から出るとき番台のおじさんが「さいならー」というので、「さいならー」と返す。
外の自販機でサイダーを買って、父さんを待ち、ふらふらと帰る。
酔いはもうさめていた。
外の空気はぬるいけど、風がぬれた髪の毛がワサワサするのできもちよかった。
『居酒屋からの銭湯』
最高のデートだねえ。父さんとだったけどね。

翌朝は眠る父さんを横目に出勤。
帰ったら布団のシーツやら、服らがすべて洗濯されベランダ&部屋の中ににずらり。
下着たちが、わたしがやるよりていねいに干してあるので笑っちゃったよ。
そんなわたしはこないだ25歳になった。
パン屋の日々はなかなかハードだけど、その中に面白いこと幸せなこと、嬉しい楽しいことがたくさんある。

写真の中のわたし「今しかできないことを、今たくさんやるのだあ。ワハハー」
image