「今月ナニ観た?」勝手にアーカイブ(番外編)

先日、川崎市岡本太郎美術館に行ってきた。他館で、今回の企画展チラシ「岡本太郎が愛した沖縄」展を見つけたのだが、発色の強い岡本カラーとは対照的なおばぁの白黒写真が、どうも気になった。

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この施設は、川崎市の生田緑地という都市計画緑地のなかにある。ビルの谷間に飽きたので、大きく息を吸い込み、高くそびえたつ木々を見上げながらゆっくりと向かった。

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館内は、なんだか迷路のようで、常設展をみるのに、順路などのきまりは無い。鮮やかな作品と複雑な動線が私の目元と足元を同時に忙しくさせた。

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企画展のほうだが、当時の岡本を刺激した、沖縄の記録がずらりと並ぶ。この日初めて、二度の訪問によって明るみにされた沖縄の文化継承が、のちに事件として受け継がれていく事実を知ることになった。ちなみにこの美術館は、岡本の生前の開館に間に合わなかった。貴重な資源を開拓し、美術館を建設することに、相当の労力を費やしたことはいうまでもない。

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帰りの電車で、私は先の二つの出来事がスッと重なり合った。岡本太郎の芸術は、何かよくわからないが、ものすごく大きな生命体が宿っている。それは誰も気づくことはない、だけれど大切なものを、しっかり受け止めてくれる、母のような存在に近い。

アートの感じ方は自由だ。
でもアートの自由はどこまでなの?
それではまた来月!