eスポーツのススメ

スポーツときいて何を思い浮かべるでしょうか?

サッカーや野球などの人気の球技はもちろん、リオ・オリンピックの開催が目前の陸上競技、あるいはゴルフやフットサルといった休日のレクリエーション競技かもしれませんね。

実は、近年世界的な注目をますます浴びている新しいテクノロジカルな競技があります。

それがeスポーツ、ビデオゲームです。

日本ではあまり知名度の高くないこの競技、北米をはじめ、ヨーロッパ、中国、韓国などで盛んに競われ、規模の大きい大会では賞金総額10億円を越える人気ぶり。

もちろん、複数の大手企業がスポンサーに付いて開催するものですから、プロチーム、プロプレイヤーといった、企業名の入ったそろいのユニフォームを着ながらゲームで食べているスター選手たちも存在するのです。

幼少期や若い頃、ポケモン、テトリス、スペースインベーダーにハマっていたみなさん、こんな未来は予想していましたか?

ゲームというと、どうしても、パズドラのようなアプリゲームや以前紹介したこともあるファイナル・ファンタジー、ドラゴンクエストのようなRPG、あるいはマリオのようなアクションゲームやパーティーゲームが思い浮かぶでしょうが、eスポーツに採用されるのはそれよりも高度な技術と判断力が要求されるゲームです。

たとえば、わたしが今絶賛プレイ中のオーバーウォッチ。

動画を観ていただければわかるとおり、オーバーウォッチは6人制のオンライン対戦ゲームで、オフェンス、ディフェンス、タンク、サポートの4つのクラスに分かれた個性的な21人のキャラクターをそれぞれが選び、それぞれの視点とプレイで陣取り合戦などの勝敗を競っていくもの。

・キャラクターの紹介動画

・ピクサーばりの短編アニメ

スポーツとは、普通、筋力や記憶力、運動神経といった身体的要素と、知識や分析力、状況判断の速さといった思考的要素が密接に関わり、集団競技であればさまざまな意味のコミュニケーション能力の高さも問われます。

オーバーウォッチの場合、ゲームデザインの基本は1人称視点のシューティングゲームですから、相手チームの敵を銃撃、狙撃、爆撃などで倒していくだけでも十分に楽しめます。

しかし、試合に勝つとなると、仲間を回復させたり、罠を仕掛けたり、陣地の防衛や攻撃のために持ち場で粘ったりと、戦況を素早く読みとりながら最適のチームプレイを果たさないと勝利には貢献できません。

つまり、ただたんにシューティングのための動体視力や手先の器用さだけでなく、対戦フィールドの特性や仲間のキャラクターバランス、相手チームの戦術や相性などをリアルタイムでかつ総合的に捉えたプレイが要求されるのです。

この奥深さこそ、オーバーウォッチが発売後1ヶ月にも関わらずeスポーツとして世界各地でプロチームが結成されたりトーナメント大会が開催されているゆえんでしょう。

そして実は、先日、予想外の著名人がオーバーウォッチのファンであることを公言し、プレイヤーたちを驚かせました。

それが、本連載でもたびたび言及している、私の独断と偏見では世界イチ生産性の高い男イーロン・マスクです。

マスクがこのゲームを「ウルトラファスト(めちゃくちゃスピード感がある)」と表現しているように、私がオーバーウォッチに最初惹かれたのは、プレイングとゲーム展開の早さに今までにない新鮮さを感じたからでした。

スピード感とは、イノベーションの絶えまなさを宿命付けられているグローバル資本主義社会では、常に磨いておかなけば命に関わるといっても過言ではないものでしょう。

日々スピードを増し続けるジェットコースターを楽しむため、「ウルトラファスト」なシューティングゲームを知恵と戦略的思考のチームエクササイズにしてみるのはいかがでしょうか。

今回ご紹介するのは、アメリカの有名な歌手の T-Pain 。

イスラム教徒でもある彼の本名はファヒーム・ラシード・ナジムで、芸名の T-Pain とは “Tallahassee Pain” 、出身地のタラハシーでの艱難辛苦の経験からきているそうな。

最近のゲーム業界では、制作費の高騰(とそれにともなうテクノロジーの飛躍的な進歩)にあわせ、ユーザーの裾野を広げるために音楽業界のポップアイコンたちを広告や公開テストプレイに起用する動きが起きています。

ゲーム好きの T-Pain の場合、ツイッター上でライブ動画を配信する Twitch に公式チャンネルを開設し、オーバーウォッチをはじめとするゲームの実況プレイを放送しています。

きっと、日本人の私たちが思っている以上に最新のビデオゲームは世界のひとびとの生活に浸透しているのでしょうね。

Fight For The Future(未来を賭けて闘え)がキャッチコピーのオーバーウォッチは、なんといっても、世界のユーザー数1000万人を突破したのですから!

京都スタッフ 緒方勇人
http://engineerism.com/