ゲバラの陰影

ゲバラの陰影

ゲバラの陰影  誰も疑わない休息の夜、ゲバラの孫が目覚めた。其はまやかしの光明にあらず、遠い陰影の真下から俄か …

ベーリングの熊さん

ベーリングの熊さん

ベーリングの熊さん  先月よりもっと遠い北に向う。出発点は北海道より少し南の「イーハトヴ」、だから列車は「銀河 …

北の詩集に

北の詩集に

北の詩集に -山川精『哈爾濱難民物語』『届かぬ聲』-  ごくゆっくりとアイヌ関係の書籍を集めてきた。  きっか …

村八分にされた夜

村八分にされた夜

村八分にされた夜 私がお話する「村八分」とは、伝説的なロックバンドの名前である。    1973年の4月、村八 …

記憶を新たに物語る

記憶を新たに物語る

記憶を新たに物語る(クルド文学短編集に寄せて)  先月お話しした『アナバシス』の巻3にはこんな一節がある。 「 …

瞬く穴場に

瞬く穴場に

瞬く穴場に  はるけき野邉を、分け入り給ふより、いと、 物あはれなり。秋の花、みな衰へつつ、浅茅 が原も、かれ …

老子の説法

老子の説法

老子の説法  鼠が走る。猫が追いかける。前には行き止まりの高い壁がある。追い詰められ、突然居直った鼠が、それま …

はしに棲むもの

はしに棲むもの

はしに棲むもの  私たちは遠い。歩けばほんの僅かに隔たるばかりのこの橋の袂からも、長く、気怠く、見捨てられてき …

セザンヌの暴力

セザンヌの暴力

セザンヌの暴力 「山そのものがあちらから、自らを画家によって見られるようにするのであり、この山に向かって画家は …

ベンガルの虎

ベンガルの虎

ベンガルの虎  前回の〈一路多彩〉では、冥界の使者、魑魅と魍魎が訪ねた千本の迷宮に、一本の墓標が立っていた。今 …