おせち @空想サンドウィッチュリー

昨日、埼玉県の久伊豆神社さんまで行き、吹雪の中強行してきた「空想サンドウィッチュリー」のロケ。
池田さん率いるチーム・パンラボと ぼくによる、”いい歳をした大人が非効率で特に意味もないようなバカげたことを真剣にやる” というこの企画。

空想サンドウィッチュリーをはじめることになった経緯やこれまでのロケの模様は、こちら。
( 前編 後編  )
前回のロケの模様は、こちら。
空想サンドウィッチュリー10回目

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大人の事情などで紆余曲折もありながら、3年近くもやっている空想サンドウィッチュリーも残すところあと1回となり、今回と次回のお題は、7回目のお題である「駅舎」につづき、ぼく自身がリクエストをすることに。
12回やって書籍化するということで、11回目のお題を「機内食」、最終回のお題を「やっぱり最終回は、”おせち” しかないでしょ!」と自爆としか思えないリクエストをしたぼくだったけれど、ロケ地の許可の関係で実際の撮影は今回が ”おせち” ということに。

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過去のお題を見ていただけるとわかるように、超マイペースな池田さんの思いつきのお題にこれまで随分と悩まされてきたけれど、今回は自分が言い出したお題なので文句も言えない。
しかしぼくは子供のころから極端なまでに好き嫌いが多かったため、和食を美味しいと思って食べれるようになったのも35歳を過ぎたころからという偏食ぶりで、そんなぼくが日持ちさせることを前提に味付けや調理をされている おせちを美味しいと思うはずもなく、この歳までおせちを口にした記憶もほとんどなかった。

そこで “おせち とは何ぞや?” というところから調べていくうちに、ふと頭に浮かんだことがある。
最近、よく見かけるようになったフレンチやイタリアンのシェフが手がけられる “洋風おせち” というもの。オリーブやパテ、サーモン、フォアグラを使用したものまであったりと豪華だし美味しいのも間違いないだろうけれど、おせちの概念からは完全に離れてしまっていて 、ぼくには ”おせち” というよりも  “オードブル詰め合わせ” あるいは、”ご馳走の詰め合わせ” に思える。それが良いとか悪いとかということでもないし、もしもこの先、ぼくが おせちを商品としてつくることがあるなら、やはり同じようにオリーブやパテを入れた “洋風おせち” をつくるんだろうなぁとも思う。
伝統的であっても甘過ぎる料理や火を通し過ぎたような料理、美味しいとは思えない食材を使用してまで定番の おせちをつくろうとは思わなければ、新年からそれを食べたいともぼくは思わないし、それならやっぱり “洋風おせち” の方がいい。
しかしこの企画は書籍化を目的とされたものだと考えると、“おせち” という言葉で掲載され残る以上、可能な限り “おせち” や使用される食材の意味に沿ったものになるようにしたいなぁとぼくは考えた。

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今回のお客様役はひの ようこさん。

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ただし、「空想サンドウィッチュリー」という企画名からもわかるようにこのお弁当は、すべてでないにしても “サンドイッチとしての体を成すもの” という制約まである。そこでまずぼくが決めたのは、定番のおせちに使用される食材をなるべく使用すること。これだと縁起であるとか由来といったものからかけ離れることもなくなる。それからできる限り味の部分で西洋のものに近づけること。そして3つめは、写真で掲載されるものなので、誰が見てもそれが “おせち” をモチーフとしたものだと一見してわかるようにすること。
この3つを決めてつくったものが、以下のもの。

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一の重
伊達巻    いくら  田作り
紅白なます 黒豆   栗きんとん
かまぼこ たたきごぼう 数の子
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二の重
オマールエビのうま煮 ブリの照り焼き
松風焼き    ローストビーフとごぼうのピュレ
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柚子釜に見立てたプチパンにイクラとディル入りサワークリーム

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伊達巻 、ローストビーフ

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オマールエビのうま煮

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ブリの照り焼き

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田作り、松風焼き、数の子

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栗きんとん、かまぼこ、たたきごぼう、ごぼうのピュレ(途中)

誰もつくろうとは思わないだろうけれど・・・詳しいつくり方は、来年の2月ごろに刊行される予定の書籍をご覧ください。
ではチーム・パンラボのみなさん、最後の1回、頑張りましょう!

しかし寒かったなぁ…

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西山 逸成

代表取締役製造補助

Le PetitmecとRéfectoireの隊長をやっています。