“小さくて強い店” を考えてみた18.

前回のつづき
どこまで種類を絞るかというのは、やりたいことにもよるけれど、ぼくならもしかしたら “食パンだけ数種類” という店をつくるかもしれない。
実際、数年前にそういった店をつくろうかと、スタッフと本気で話していた時期もあったくらいなので(銀座にある有名な食パン専門のお店ができる以前の話)。
やらなかったというよりも、今のうち(会社)の形であるとか、ぼくのやりたいと思っているあれこれを考えた際に、やるべき優先順位としてそれが一番でないと思ったからやっていないけれど、これはいつかやるかもしれない。それも “小さな店” で。
その時には、食パンを使ったメニューやサンドイッチなどを出すカフェなり喫茶店なりを併設するんだろうなぁと思う。
それを “パン屋” と呼べるかどうかはともかく、デニッシュやクロワッサン、菓子パンにサンドイッチ、ハード系のパンと、あれもこれも揃っているパン屋さんをやるよりは効率も良いと思うし、何よりも日本でやる以上、単品に絞るならパンの中でも食パンが一番安定した需要を見込めるとも思うし。

そういえば少し前に、地方で1人だけでお店をされているという女性からFBでメッセージをいただいたことがあった。
そのお店は、週に1日だけ営業をされている食パンだけのお店なんだそうで、最初は “さすがにそれでやっていけるのかなぁ・・・” と思ったけれど、自宅の一部を改装され店舗にされているので家賃もかからず、今ではサンドイッチやスコーンなども作られ、生活は成り立つとのことだった。
なるほど、彼女のお店が設備投資などのために借り入れをされたのかはお聞きしていないけれど、家賃などの固定費が掛からないのは大きいと思うし、週1日の営業で成立するのなら体力的にも継続していくことが可能なんだと思う。
こういった条件的な面で恵まれている方というのは、かなり少数派の方だと思うんだけれど、それを差し引いても “あれもこれもやろうとせずに、食パンに絞られた” というのが、維持継続していく上での大きな要因だと思う。
もしもそういった恵まれた環境であったとしても、あれもこれもと種類を作られていたなら、今のようにはいかなかったんじゃないかなぁ。

やはり “単品商売” というのは、それで成立するのであれば、いろんな意味で強いですよね・・・という話は次回。

つづく

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西山 逸成

代表取締役製造補助

Le PetitmecとRéfectoireの隊長をやっています。