台湾のパン屋さん。

前回のつづき
昨年、台湾を訪れた際、台南を中心に何軒かのパン屋さんを案内していただいた。
販売のスタイルは、どのお店もセルフ販売だったんだけれど、店内に入って驚いたのは、棚に並ぶパン全てが袋詰めにして売られているということだった。これには、かなりの違和感を覚えたんだけれど、理由があるなら、これだろうなぁと思いながら訊ねてみた。

「どうして、全部袋詰めにした状態で売られているのですか?」

すると店のオーナーは、

「パンを手で触る人がいたりするから。」

やっぱり。それにしてもスーパーやコンビニならともかく、街場のパン屋さんの棚にあるパン全てが袋詰めされて並んでいるというのは、日本人のぼくには異様な光景に映ったし、やはりそれだと正直、食指が動かなかった。

衛生面を考慮して、「だから対面販売も選択肢に入れよう」と考える人はいても、「だからパンを全部袋詰めにして並べよう」といった発想になる日本のパン屋さんは、ほとんどいらっしゃらないんじゃないかと思う。
それでも「それが普通のこと」として成立している台湾のお客さんたちは、袋詰めされたパンを次々と買ってられるんだから、大きなお世話なんだけれど。

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友人、胡さんのお父さんが経営されている台南のお店

台南では、どのパン屋さんもこんな感じだったけれど、台中へ移動して訪れたパン屋さんは、それ以上にぼくを驚愕させた(たまたま、そのお店がそうだっただけなのかもしれないけれど)。

個別に袋詰めされたパンが並んでいるのは台南と同じなんだけれど、その使われている袋というのが、なんと真空調理用のあの袋(パン屋さんで見かける透明な薄い袋じゃなくて、ジップロックよりももっとしっかりした耐熱の袋)。
台南でも驚きはしたものの、 理由が想像ついたけれど、ここまでくるともう意味がわからない。
衛生面を考慮して、というのはわかるんだけれど、なぜ、わざわざ真空調理用の袋なのか?コストだって、かなり高くなるのに・・・まさか、日持ちを考えて?それにしては、全く真空の状態にもなっていないし。まさか、まさか・・・「かっこいいでしょ」じゃないよね?
いや、焼成後のパンが真空調理用の袋に入って並んでいる光景は、見ようによっては “新しい” 、“最先端” のようにも見えなくもない・・・
頭の中が忙しくなってきたので理由を訊ねてみると、まさかの「日持ちをさせるためだそうです。」とのこと。

“全然、真空になっていませんが・・・これで本当にパンが日持ちするんですか?” とも頭を過ぎったけれど、”まっ、世界は広いなぁ” ということで片付けた。

「台湾のパン屋さん」といっても、ここに書いたのは台南のパン屋さんだったり、台中へ訪れた際に寄ったパン屋さんの話で、これが台北になると随分と印象が変わってくる。

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台北のパン屋さんは、セルフ販売でも日本と同様、パンを袋詰めせずに棚に並べられているお店も多いし、ケーキ屋さんやカフェ、フランス料理店などは、とても美味しいお店もあって、個人的には東京で良いとされているお店とも遜色ないレベルだと思う。
店づくりにおいても、台北は古い建物が残っているので、それを上手に活かされ改装されたお店は羨ましくなるほどかっこいいし、一方で最先端なスマートホテルも多い。

あぁ、台北に行きたくなってきた・・・そして、また話が逸れた。

つづく

 

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友人のお店、Boîte de bijouさん

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Boîte de bijouさんから独立されたKaoさん(弟)のお店、DIX ANS

 

 

レイアウトって、むずかしい。
セルフ販売か? 対面販売か?
なんちゃって・パリ
余談
陳列スペースのこと。

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西山 逸成

代表取締役製造補助

Le PetitmecとRéfectoireの隊長をやっています。