ル・プチメック日比谷、はじめました。

去る3月23日、多くの方々のご協力を得て、ル・プチメック日比谷をオープンさせることができました。
お越しいただきましたお客様、関係者のみなさまに心よりお礼を申し上げます。

本当にありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。

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修業時代も含めると、ぼくはこれまでに9軒の店の立ち上げ、オープニングを経験して来ているけれど、そんなぼくの ”今回のオープニングを終えた感想は ? ” と訊かれれば、自分の手掛けてきた店はもちろん、修業時代に立ち上げたお師匠さんのお店も含めても、「これほどまでスタッフに恵まれたオープニングは初めてだった。」という一言に尽きる。

今回、新宿時代の社員みんなが参加してくれることが決まっていたとはいえ、規模が規模だけに厨房スタッフ、販売スタッフを合わせると、社員とパートさんで「あと30~40名近くは必要なんじゃないか・・・」というのが当初のぼくらの予定だった。
ところが、告知については建物のプレスリリースに合わせる必要があったため、求人を出せるのもギリギリのタイミングで、何よりもこれほどまで人材不足が深刻な時代にあって、本当にそれだけの人を集めることができるのか?といった大きな懸念がぼくらにあった。

結果的には驚くほどの数の応募をいただき、厨房、販売スタッフを合わせると予定通り、新しく40名ほどのスタッフが集まってくれた。
また、その新規で集まってくれたスタッフたちが想像以上に優秀な方ばかりだったお陰で、これだけの規模の店を無事にオープンをさせることができた。

 
いや、「無事に・・・」ってことはないなぁ・・・
 

まず、ぼくがこれまでに立ち上げてきた店の中でも今回ほどタイトなスケジュールも初めてだった。

うちよりもオープン日が1週間も後になるミッドタウンさんを覗くと、そこへ入る飲食店さんやパン屋さんは既にスタッフさんが本番さながらのトレーニングやシミュレーションをされているといったときに、うちはまだ厨房工事の真っ只中といった状態だった。
また、シャンテさんの竣工式、メディア公開と会員さん限定の内覧会が 22日に、そして翌23日にはグランドオープンが決まっているというスケジュールの中、「この検査が終わるまでは、厨房を使ってはいけません。」という保健所と消防の検査日が16日。
この規模で、ベーカリーカフェという業態で、このスケジュールがどれほど無謀なものなのかは、同業の方々ならわかっていただけるんじゃないかと思う。これだけでも十分胃が痛くなる思いなのに、内覧会の3日前になって前代未聞のトラブルが起こる。

想定外のトラブルというのは、大抵の食べもの屋さんのオープニングには付きものなんだけれど、今回はうち史上前代未聞、過去最大級のタチの悪さで、輸入品のため3ヶ月間も待ってギリギリで届いた大型の機材が、業者のいい加減な手違いのために発注したものとは別のものが届くという信じられないような事態が起きた。
またそれだけでなく、生産に重要な新品の別の機材も使い始めて早々に故障し、全く使えなくなるという過去に経験したことのないトラブルにまで見舞われることになった(今回は他にも機材関係のトラブルが頻発した)。

オープン日が近づくにつれ、ぼくはメディア関係の方々をはじめいろんな方から「日比谷では、どんなものを作るのですか?」「新宿とは違ったものは、ありますか?」といったことを何度も訊ねられたんだけれど、ただでさえ大変なオープニングなのに、お客様からは見えない(もちろん関係もない)裏側の現場では、これだけのタイトなスケジュール、あり得ないような業者の人為的ミスによるトラブルが続き、とてもじゃないけれど目新しいことをやるなんて不可能だった。

それでもできる準備を淡々と進め、内覧会、グランドオープンと何事もなかったかのようにやってみせてくれたのは、「さすが、元新宿スタッフ」としか言いようがない。

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そして特筆すべきは、販売スタッフのほとんどを占める ”新しいスタッフさん” たち。

彼女たちは、今回使用するレジもカード決済類も初めてな上に、一度きりのトレーニングを駆け足でやったのみ。それも内覧会では5種類のパンを並べただけで、この日の時点ではサンドイッチは一つも並べていなかった。つまり、彼女たちは翌日のグランドオープンで初めて見る何十種類ものパンやサンドイッチをぶっつけ本番で ”対面で販売” し、実際にレジやカード決済の操作をしたことになる。
これだけのトラブルやタイトなスケジュール、準備不足(準備したくてもしようがなかった)の中、日比谷スタッフが初日に対応したお客様の人数、約1000名。
翌日、翌々日には、”以前からうちの店で働いてくれていたんじゃないか?” と錯覚しそうになるほどの販売スタッフのその順応性の高さには、ただただ驚かされるばかりだった。
結果、この日比谷店はオープンから今日まで数字の面でも、うちの過去20年間の記録を何から何まで塗り替えるという店になった。

まだまだ始まったばかりだけど、半年後、1年後、3年後も日比谷で必要とされる店であり続けるために、これから場所柄に合った商品への見直し、手も打っていきたいと思う。
そのためにも、まだスタッフを募集します。
販売、製造、サンドイッチ製造・・・それから料理経験者も若干名欲しいと思っています。ご興味のある方は、ご連絡ください(京都も募集中です)。
宜しくお願い致します。

日比谷スタッフ、とりあえずオープニングお疲れ様でした。そして、本当にありがとう。
まだ落ち着くまでにはもう少しかかりそうですが、1日も早く仕事の段取りを落ち着かせて、みんなが「食べたい!」とリクエストしていたお鮨を食べに行きましょう。

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西山 逸成

代表取締役製造補助

Le PetitmecとRéfectoireの隊長をやっています。