ぼく、オレ、私、うち、自分 3.

前回の最後に、普段から一人称も二人称も ”自分” を使う猫背な男子スタッフのことを書いた。
もしもぼくが相手から「自分なぁ、」と話しかけられたとしたら、少しだけ心理的距離を感じる気はするものの、決してエラそうに言われているような気はしない。
また、一人称を「自分は、」と自然に使える人なら ”ちょっとかっこいいなぁ” くらいには感じたりもする。
本人に訊いたわけじゃないけれど、彼が ”自分” と使うのも、 ”エラそうにしたくない、相手にそう映りたくない” という心理が働いているんじゃないかなぁと思う。

ちなみに、ぼくは昔から相手の名前を呼ぶ際には、必ずというほど ”さん” を付ける。
スタッフの場合には ”ちゃん” で呼ぶ人がいたり、 ”くん” の人も稀にいるけれど、もちろん性別も年齢も問わずなので、どれだけ離れていても(年下であっても)基本的には ”さん” で呼ぶ。それは妻に対してもそうだし、1歳の娘が相手であってもぼくは同様に ”さん” で話しかける。

こういった使い分けの心理というのは、やはり相手に対して自分が ”どう映りたいか、映りたくないか” といったことで変わって来るんだろうし、それは言葉遣いや言い回しにも通ずることなんだと思う・・・と、終盤のここへ来て最初に書こうとしていたことをやっと思い出した。

”大人なのに、エラそうなものの言い方をする人” について書こうと思ってたんだった。
これはまた別の機会にしよう。

ぼくら男が使う一人称は他にも ”わし(お笑いの千鳥くらいしか思い浮かばない)” とか ”おいら(ひろゆきさんくらいしか思い浮かばない)” などたくさんありそうだけれど、女性の場合は ”私” 以外のものを実際に耳にしたことがほとんどない。

考えてみれば、”あたし” や ”あたい” も思い浮かぶんだけれど、”あたい” なんて一人称を使うのは、ぼくの知る限り尾崎豊さんの歌詞に出て来る ”彼氏がイカれてて、学校を辞めた女の子” しかいない。尾崎豊さんとは同時代だし、リアルタイムで彼のレコードを聴いていた世代だけれど、ぼくの周りで実際に「あたい」と言っていた子はいなかったと思う。

そういえば昔、アルバイトをしてくれていた女の子で自分のことを「あっし」と言う子がいた。

最初は冗談で言っているのかと思ったけれどそうでもないらしく、話す度に「あっしは、」「あっしが、」と言っているから「おぬしは、江戸っ子か!?」と思ったけれど、これまたそうでもなかった。

あの子は今も何処かで「あっしは…」って言っているのかな…言ってそうだなぁ。

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ぼく、オレ、私、うち、自分 1. 2. 

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西山 逸成

代表取締役製造補助

Le PetitmecとRéfectoireの隊長をやっています。