取材のこと。2.

個人的には、「商品のご提供を」「パンのご提供を」といった取材依頼もいかがなものかと思うけれど、中にはもっと唖然呆然としてしまうようなものもある。

以前、ある編集社から届いた取材依頼メールには何項目も質問が書いてあり、要するにそれに答えて返信を、というものだった。
店にも来ず、これは取材ではなくただのアンケートでしょ、としか思えないんだけれど、このメールには続きがあって、パンや店の内外装の写真までこちらで用意をするようにと書かれていた。それも、ご丁寧に具体的な画像サイズの指示までされているんだから開いた口がふさがらない。

確かに編集側からすれば合理的な方法なんだろうけれど、これじゃあ、「ぼくはあなたの部下でもなければ、下請けのライターでもないんですが・・・」という気持ちにもなってくる。
もちろんこの手の依頼に応える気なんて、あるはずもない。
それでも、悪気はないんだろうなぁ。それが当たり前のような環境でこれまで仕事をしてきちゃったんだろうなぁ、とは思うんだけれど。

そういえば最近かかわった人たちの中にも、これまでに感じたことがないほど、 ”大人なのに、こんなにもいい加減な人がいるんだ” と思わされる人たちが何人かおられたんだけれど、おもしろいのはこの人たちの業界が共通しているということ。「類は友を呼ぶ」って言うしなぁ、とも思ったんだけれど、同じ業界であってもこれまでに知り合った他の人たちにはそんな方がいらっしゃらなかったので、何が違うんだろうと考えていたところ、いい加減な人たちの共通点に思い当たった。

この人たちというのは、無自覚なままに自分をエライ人、あるいは人気者だと思われているように見えて仕方がない。
あの人もこの人もその人も、確かにその業界周辺では名の知れた人気者なんだろうけれど・・・
歪んだ自意識というか、なんだかなぁ、って、とても残念な気持ちになった。

「取材のこと。」という話だけれど、決して最近取材をしていただいたライターさんやカメラマンさんのことではありませんので、誤解のありませんように。

つづく

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取材のこと。1.

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西山 逸成

代表取締役製造補助

Le PetitmecとRéfectoireの隊長をやっています。