カプチーノとかカッピングとか 2.

先日、くれあーるのオーナー内田さんにお忙しい日程の中お時間をつくっていただき、日帰りで静岡のお店へお邪魔してきた。もちろん、コーヒーの勉強をさせていただくためである。
コーヒーの特集が組まれた雑誌を多数用意され、ざっくりとサードウェーブと呼ばれるものの流れを説明していただき、雑談を交えながらコーヒーのあれこれについて長時間に渡りお話を聞かせていただいた。
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日本におけるコーヒー業界のこと、どうして内田さんや山本さんはこれほどまで頻繁に豆の産地へ訪れられるのかといったこと、品評会などで物差しとなる基準表のこと、それを定義された方がいらっしゃるということ、またそれが比較的歴史の浅いものであることなどなど。
どれもとても興味深いお話ばかりだったんだけれど、「もしもフォースウェーブというものがあるとしたら、焙煎士さんなどが自分の農園を持ち始められるとか、どうでしょう?」という、ぼくの密かに自信のあった予想には、内田さんご夫妻が口を揃えて「それは難しいと思います。」との見解だった。それも即答。
理由は「コーヒー豆を生産できる環境条件を満たす場所が限定されているから」という少し考えればわかりそうな答えに、自分の浅はかさが恥ずかしくなった。とはいえ、現代のようにテクノロジーの日進月歩を見聞きしていると、 ”今は無理でもそのうち、都会のビルの中で生産できるようになったりしませんかね・・・LEDの野菜があるくらいなんだから。” とも頭を過ったけれど、その発想がどの程度のバカっぷりなものなのか図りかねたので口にするのはやめた。

これまた素人発想な質問だとは思ったけれど、「これほどまでにコーヒーが大ブームになって、もしあの人口14億人近くの国などで日本のようなブームが起きた場合、以前の日本食ブームや牛肉ブームの時と同様、爆食による漁獲量問題や経済力にものを言わせた争奪戦のようなことがコーヒー豆も懸念されるんじゃないんでしょうか」と訊ねると、「今はまだ大丈夫です。でも、日本のコーヒー業界もそこは警戒していると思います。」と内田さんは仰っていた。
やっぱりそうなんだ、それなら尚更、人工的に栽培できる技術を研究されている方が既に世の中にはいらっしゃるかもしれないですね、と思ったけれど、やはり口にはしなかった。もちろんその発想がどの程度のバカっぷりなものなのか、ということもある。けれどそれ以上に、農産物であるコーヒーにこだわりを持たれ、それを生業とされている方に対しこの発想は、やはり不粋な気がした。

つづく
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カプチーノとかカッピングとか 1.
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西山 逸成

代表取締役製造補助

Le PetitmecとRéfectoireの隊長をやっています。