で、ご用件は何でしょうか? 3.

聞いたこともない会社名を名乗り、「社長さんはいらっしゃいますか」「オーナーさんはいらっしゃいますか」「代表はいらっしゃいますか」といった言い回しをする電話には、「不在にしております」と応えて取り次がなくていい、とぼくはスタッフに伝えている。
そのほぼすべてといっていいものが何らかの営業電話であったり、結果的に時間の無駄としか思えないようなものだったりするからなんだけれど、ぼくは基本的に「必要だと思うもの、欲しいと思うものは、こちらからお願いをするので営業はしていただかなくても結構です。」というスタンスだ。
それは、ぼくらの仕事に直接かかわる製パンや調理の機材、材料であっても変わらない。

業者さんが頼んでもいない食材などをサンプルとして持ってこられることがよくある。もちろん良かれと思ってのことだろうし、彼らの営業のためであるんだけれど、ぼくはこれをお断りしている。
使いたい食材などがあるならこちらからお願いをするし、何よりも業者さんが何かを持ってこられた時というのは、決まって ”スタッフの手を止める” ことになる。

これを業者さんや対応した人間は ”情報交換” といった言葉で正当化しようとする節があるけれど、それで得られる情報なんてどの程度のものだよ、とぼくは率直に思っているし、実際には「で、ご用件は何でしょうか?」レベルの話としか思えないものがほとんどだったりする。
おまけに ”情報交換” というもっともらしい雑談で仕事が止まっていたとしても、当事者は仕事をしていると錯覚するようになるんだから弊害でしかない。
そもそも時間的な余裕があるならともかく(そんなパン屋さんほとんどないでしょ)、それが原因で就業時間が遅くなりでもするなら本末転倒も甚だしい。
正直、ぼくはパン屋さんが長時間労働になりがちになる原因の一端には、こんなバカげたことが少なからずあると本気で思っていたりする。
だからぼくは「大切な話でもない限り、手を止めてまで業者さんの相手をしなくていい。」とスタッフに伝えている。

そう、うちの業者さん、ぼくのブログを読んでいる方もいらっしゃるでしょ。
他所のお店は知らないけれど、どうでもいいような話でうちのスタッフの手を止め、時間を搾取するのはやめてください。

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で、ご用件は何でしょうか? 1. 2.

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西山 逸成

代表取締役製造補助

Le PetitmecとRéfectoireの隊長をやっています。